ちょっと特殊な法曹業界と司法書士

司法書士と法曹業界

就職する意識の中にステップアップという考え方があります。
企業内で資格を取得しステップアップすることは安定した収入があってのものですが、なかには経験を付けるための就職もあります。
その特殊な例の一つに法律業務があります。
そのなかでも時間を売る法律業務といえるのが司法書士です。
では法曹業界のなかでどのように司法書士が特別なのでしょうか。
メリットとデメリットで比較してみます。

 

司法書士というのは国家資格であり、実務経験を問われるものではなく、資格を取得すればすぐにその資格を活かして職務を行うことが出来ます。
しかし、難易度の高い資格であることから、資格取得できないままに一生を司法書士事務所の補助者で過ごす受験生もいます。司法書士になるためには前述のように実務経験はいりませんので、補助者になる必要は必ずしもありませんが、専門性が高い職務ゆえに事務所で経験を積みながら資格取得を目指す働き方を選択する若者も多くいるのが特徴です。

 

メリットは法曹業界全体を見ながら仕事をできることです。
弁護士や税理士、会計士、土地家屋調査士などと連携しながら仕事をこなしていくため、周りの状況が良く解ります。また、都市型の司法書士事務所と郊外型の司法書士事務所で異なりますが、前者であれば、金融機関との関係性を学ぶことが出来ますし、後者であれば個人との密接な関係性を学ぶことができるのも確かです。

 

一方でデメリットもあります。法務局が9時から5時の時間動いていることから、その間に外回りの仕事をします。ですから、登記書類や他との連絡などはそのほかの時間で行います。
必然的に時間外労働が多くなり、勉強時間が減ってしまいます。
また、補助者というものは使用者もいつかやめていく人材と捉えていることもあり、あまり大切に扱わないことも多く見受けられます。閉鎖的な空間での作業ですので、補助者の入れ替わりが多く、募集を常に出している会社は敬遠されます。

 

また、長い間司法書士事務所に働きながら、国家資格を取得できない補助者がいる場合、事務所内での権限が、場合によっては職務をおこなう司法書士よりも大きい場合があります。
このようなケースが良い循環をもたらす場合もありますが、そうでないケースもあります。

 

以上が補助者として若者が就職する場合の司法書士事務所を例にした法曹業界の特徴です。司法書士資格をとってから事務所に入所していくとしても、認定司法書士資格の勉強をする場合同じ苦労をします。